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「寝たきりの方の毎日が明るくなり、介護をする方やご家族も幸せになれる服を作りたい」そんな思いから介護衣類を作っている「りゅうぐうのつかい」の三川みどりです。
看護師として長年感じていたことがあります。
それは、何十年も介護用衣類に進歩がみられないということです。
いつの日か、おしゃれで、機能的で、安全で、着脱簡単な衣類が出てくるのではないかと期待していましたが、それは叶いませんでした。
おしゃれをすることは、ご本人が前向きな気持ちになるだけでなく、周りの人までも明るい気持ちにします。時には、言葉を話せない方にも「素敵ですね」「似合っていますね」などの声がかかり、コミュニケーションのきっかけにもなります。
そして、ご家族にとっては、今は寝たきりの状態であっても、大切な存在であることにかわりなく、お元気で輝いていた時の印象が続いています。
「Yシャツにネクタイ、ブラウスにアクセサリーなどの装いが似合っていた」または、「寝たきりの生活が長く、着脱が簡単なものを優先してきたが、本当はこんなおしゃれをさせてあげたい」などの思いがあると思います。
一方で寝たきりの方が着替えるということは、想像以上に大変なことです。
自力で手足を動かすことが出来ない方が多く、さらに関節が硬く、皮膚の弱い方にとって、一般の服を着ることは、無理な体勢をとることにより、痛みを生じたり、時には骨折や皮膚がむけてしまうような事故を起こすことさえあります。
介助する側にとっても、ケガをさせてはいけないというプレッシャーや、身体を支えながらの衣類の着脱は、精神的にも、肉体的にも大きな負担になります。
がんばって着替えるのではなく、頑張らなくても素敵にみえる、着る人、着せる人にも負担が少なく、機能的で、安全で、着脱が簡単で、外出できるようなデザインの介護衣類が作れたら、みんなが幸せになれるのではないかとの思いから、介護衣類の開発をはじめました。
